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ハンマードリルでコンクリートに穴あけって、大変?

建築業界に携わっていない方にとって、コンクリートは非常に硬く、穴を開けたりモノを取り付けたりするのは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

しかし、技術の進化により、専用の電動工具とコンクリート用ドリル刃を使えば、多くの場面でコンクリートへの穴あけ作業が可能になっています。

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コンクリートに穴を開ける工具は大きく分けて、「振動ドリル」「ハンマードリル」「ダイヤモンドコアドリル」の3タイプに分類されます。

振動ドリル

振動ドリルは、その名の通り、ドリル刃に振動を加えることで穴を開けるタイプの工具です。

ラチェットのカム構造によりドリル刃が前後に振動し、その打撃でコンクリートを削っていきます。

一回あたりの打撃力は弱いですが、高速で連続的に打撃を加えるため、一定の穴あけ性能があります。

ただし、強い振動を得るには本体を押し付ける必要があるため、作業者の力が求められます。構造がシンプルな分、軽量かつリーズナブルな製品が多いです。

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<日立 振動ドリル DV 12V>

ハンマードリル

ハンマードリルは、ドリル刃をハンマーのように叩きつけて打撃を加えるタイプの工具です。

この強い打撃によってコンクリートを破砕しながら、回転運動で穴を開けていきます。

振動ドリルに比べて打撃力が強く、大きな穴あけにも対応可能です。

その分、構造が複雑で、本体は重く価格も高くなります。

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<ボッシュ ハンマードリル GBH 2-28DFV>

ダイヤモンドコアドリル

コアドリルは、ツイストドリルのような形状ではなく、パイプ状の筒の先端にダイヤモンドビットを取り付けた刃を使って穴を開けます。

中心ではなく外周部分だけを削ることで、円形の大きな穴をくり抜くことができます。

作業中に工具を動かすことは基本的にできないため、多くの製品ではアンカーなどで固定して作業します。

刃先が高温になりやすいため、水をかけながら切削する湿式タイプが主流です。

構造が複雑で重量もあるため、工具もビットも高価格帯となる傾向があります。

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<日立工機 ダイヤモンドコアドリル DC 120F3>

ほかにもハンマードリルに取り付け可能なコアドリルなどもありますが、基本は上記3タイプです。

開ける穴の大きさに応じて、工具の選定を行いましょう。

  • 振動ドリル:直径8〜10mm程度まで
  • ハンマードリル:直径25〜32mm程度まで
  • ダイヤモンドコアドリル:通常は直径200mm程度まで。機種によっては600mm対応も可能

あくまで目安ですので、具体的な使用条件に応じて選んでください。

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<マキタ ハンマドリル(六角シャンク) HR3811 シルバー>

かつてはハンマードリルというと重くて扱いが大変な工具でしたが、近年は軽量で高出力のモデルも登場し、20mm以上の穴でも手軽に施工できるようになっています。

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<マキタ ハンマドリル(SDS マックスシャンク) HR4013C 青>

さらに、ドリル刃の取り付けシステムの改良により、空回りやズレといったトラブルも減少しました。

ただし、シャンクタイプが工具に合っていないと装着できないため、必ず使用する電動工具の規格を確認してからドリル刃を選びましょう。

次回は、ドリル刃のシャンクシステムについて詳しく解説します。

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