サンポール バリカーの種類

バリカーとは

建築業界ではよく耳にする「バリカー」という言葉。
メーカーや業界によっては「車止め」「ピラー」「ボラード」など、さまざまな呼び名があります。

「バリカーって何のために使うの?」「どこに設置するの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。

バリカーは、駐車場や施設の出入口などに設置して、車両の進入を防ぐための安全対策用品です。
ほかにも、公園の入口や歩道と車道の境界など、さまざまな場所で活用されています。

「バリカー」という名前は、英語の「バリケード(barricade)」と「カー(car)」を組み合わせた造語とも言われており、まさに車両進入を防ぐバリケードとしての役割を持っています。

ここでは、加藤金物で取り扱っているサンポール製バリカーを例に、種類や用途を詳しくご紹介します。

バリカーにはどんな種類があるの?

バリカーにはさまざまな種類や形状があります。

よく見かけるポールタイプは、白・黄色・赤白トラ柄など、視認性を高めた配色が多く、ステンレス製の美観性に優れたものもあります。

また、太さの違いや、コの字型(アーチ型)など、用途や設置場所に応じたさまざまなタイプがあります。
大きく分類すると、バリカーは以下の3つのタイプに分けられます。

  • 1. 固定式(埋込タイプ)
  • 2. 可動式(差込式・上下式)
  • 3. コの字型(アーチ型)

1.固定式バリカー(埋込タイプ)

固定式バリカーは、その名の通り地面(コンクリート)に埋め込んで設置するタイプです。

主に駐車場や倉庫の出入口など、車両進入防止・設備の保護を目的に使用されます。

製品の材質には、スチール製(白・黄塗装など)ステンレス製があり、太さもφ48.6?φ267.4と幅広く、用途に合わせて選べます。

太径タイプは特に、工場シャッター脇などに設置され、保護ポール(ガードパイプ)として衝突対策にも活躍します。

その他、以下のようなオプション仕様も用意されています:

  • クサリ内蔵型(チェーンで通行止めが可能)
  • スプリング付き(衝撃緩和機能あり)

 

景観・安全性に配慮したモデルも

 

公園や公共施設などでは、夜間の視認性を高めるためにLED内蔵型(ソーラー式)のバリカーも設置されています。

2.可動式バリカー(差込式・上下式)

可動式バリカーは、使用状況に応じて取り外し・収納が可能なタイプで、差込式上下式(リフター式)の2種類に大別されます。

たとえば、日中は車両の出入りを許可し、夜間や特定の時間帯だけ進入制限したい場所に適しています。
公共施設・イベント会場・商業施設の搬入口などで多く採用されています。

差込式(抜き差しタイプ)

差込式は、地面に埋め込まれたサヤ管(受け筒)にポールを差し込んで使用するタイプです。
必要に応じてバリカーを取り外すことができるため、一時的な開放や通行制限に便利です。

上下式(リフタータイプ)

上下式は、ポール本体を地中に収納できる構造になっており、使用しない時は地面に沈めることでフラットな状態になります。

差込式と違ってポールの保管場所が不要なうえ、地表面に出っ張りがないためバリアフリー性にも優れた仕様です。

さらに、次のような機能付きタイプもあります:

  • クサリ内蔵タイプ(チェーンを内蔵し、複数のバリカーを連結可能)
  • スプリング付き(軽微な衝撃を吸収し、破損リスクを軽減)
  • 衝撃吸収型(接触時のダメージを和らげる設計)

3.コの字型(アーチ型)バリカー

コの字型(アーチ型)バリカーは、両端を地面に固定するアーチ状の形状が特徴です。
固定式脱着式の両方があり、用途や設置場所に応じて使い分けが可能です。

主な使用場所は、歩道と車道の境界公共施設の出入口商業施設の駐車スペースなど。
「常時車両を進入させたくない場所」に適しており、視覚的なバリケードとしての効果もあります。

また、コの字型は手すり代わりとして使われることもあり、景観を損なわずに安全性を高めることができる点でも選ばれています。

用途を広げる機能付きモデルも

製品によっては、反射サインプレートを取り付けられる仕様もあり、

  • 「専用駐車場」
  • 「車両進入禁止」
  • 「歩行者優先」

など、視認性を高めて注意喚起安全表示として活用できます。

視覚的な訴求と機能性を兼ね備えたコの字型バリカーは、幅広いシーンで導入が進んでいる人気のタイプです。

アーチ型バリカー設置例

■上下式バリカーのポール本体交換方法

上下式バリカーは、万が一ポール本体が破損しても、簡単に交換できるのが特長です。

たとえば車両との接触でポールが曲がってしまった場合でも、ドライバー1本で交換可能。基礎部分(埋設部)はそのまま使えるため、大がかりな工事や高額な費用をかけずに修理できます。

交換可能かどうかは、製品の種類によって異なりますが、多くのサンポール製バリカーでは、本体のみの部品交換に対応しています。

上下式バリカー交換マニュアル

※破損状況や型番によっては交換できないケースもあります。詳しくは製品ページや取扱説明書をご確認ください。

サンポール製バリカーのおすすめポイント

サンポールの上下式・可動式バリカーは、収納時に段差ができずバリアフリーに対応しています。
歩行者や自転車がつまずきにくく、安全性に配慮された設計です。

また、バリカーの蓋(フタ)部分だけを単品で注文することも可能です。

加藤金物では、サンポールの正規販売店として、バリカー本体だけでなく、部品・蓋・アンカーなど関連パーツも販売しています。

業界最安を目指し、日々価格調査・コスト見直しを行っており、高品質な商品をお得な価格でご提供しています。