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あなたの工具につくドリル刃は、どのタイプのシャンク?

前回の記事では、コンクリートに特化した穴あけ用電動工具として「振動ドリル」「ハンマードリル」「ダイヤモンドコアドリル」の3種類をご紹介しました。

どの電動工具も「ドリル刃」と「本体」は別パーツで構成されており、ドリル刃の軸部分を電動工具に固定して使用します。この軸部分を「シャンク」と呼びます。

シャンクの形状が電動工具側の取り付け部と一致していないと、ドリル刃を正しく装着できず、作業が行えません。

そのため、ご使用の電動工具に対応したシャンクの種類を把握し、それに合ったドリル刃を選ぶことが非常に重要です。

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ストレートシャンクとは?

ストレートシャンクは、主に振動ドリルで使用される一般的なシャンク形状です。断面が丸く、先端から軸の根元まで一定の直径になっています。

固定方法は「チャック式」と呼ばれ、丸棒状のシャンクを3方向から締め付ける構造です。

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ストレートシャンクの一種に「ノス型シャンク」と呼ばれるタイプがあります。通常のチャックでは10mmまたは13mmまでしか固定できないため、それ以上の大きな穴を開けることはできません。

そのため、工具に差し込む部分は10mmまたは13mmで、刃側に向かって太くなる段付き構造のドリル刃が使われます。これがノス型シャンクです。

ノス型シャンクを使用すれば、より大きな穴あけ作業にも対応可能です。

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六角軸シャンクの種類と用途

六角軸シャンクには、太さによって複数の種類があり、主に6.35mm、13mm、17mm、21mm、30mmの5タイプがあります。

その中でも、ドリル用途でよく使用されるのは「6.35mm」と「13mm」です。

6.35mmタイプは主にインパクトドライバに対応しており、軸の途中にある凹みによってしっかり固定され、脱落を防ぎます。

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一方、13mmタイプはハンマードリルで使用されることが多く、軸の出っ張りが引っかかり、しっかりと工具側に固定されます。

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SDS-PLUSシャンク・SDS-maxシャンクとは?

SDSシャンクは、ドイツの総合工具メーカー「BOSCH社」によって開発されたシャンクタイプです。主に「SDS-PLUSシャンク」と「SDS-maxシャンク」の2種類があります。

シャンク径は、SDS-PLUSが10mm、SDS-maxが18mmとなっており、それぞれ用途や工具サイズに応じて使い分けられます。

「SDS」はドイツ語で「Steck, Dreh, Sitzt(差し込み・回して・固定)」の略です。

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<マックス SDSプラスビット DB-10.5×160(SDS) DB92046>

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<マキタ 超硬ドリル A-17500 径18mm SDSマックス>

その他のシャンクタイプについて

上記以外にも、さまざまなシャンク形状が存在します。特に「コアドリル」に関しては、メーカーごとに規格が異なります。

例として、以下のようなシャンクネジがあります:

– Aロットネジ
– Cロットネジ
– M27ネジ
– M18ネジ
– ユニファイネジ など

そのため、同一メーカーのダイヤモンドコアを使用することが基本ですが、異なるメーカー間でも使用できるアダプター(レジューサー)もあります。

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<マキタ レジューサー SC00000456>

まずは、この記事で紹介したシャンクタイプを把握していただき、お持ちの電動工具に合うドリル刃を選びましょう。

一度確認しておけば、今後のドリル刃選びに迷うことはありません。

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